ジオ&みずはくツアー2025「扇状地の歴史を見に行こう」
活動報告
2025年09月19日
黄金の扇状地を巡り、「扇状地の歴史を見に行こう」の「ジオ&みずはくツアー」が始まりました。十二貫野用水の「第一分水」を見学しました。作付け面積の広さに応じた割合で分水する江戸時代の施設で、本線(中山ため池(現十二貫野湖))と支線(栗寺)への工夫がなされていました。水が流れていなかったのが残念でしたが、現在の暗渠を流れる大きな水音を聞きました。愛本橋では、「愛本刎橋」が暴れ川でも流されないように刎橋構造になっているとの説明を聞きました。旅人が喉を潤した北陸街道沿いにある「箱根の清水で」おいしい水を飲みました。吉田科学館で昼食後、杉沢の沢スギに向かいました。沢スギ園を通り、「約1万年前の樹根」が見つかった吉原海岸の説明看板のある所まで歩きました。樹根が腐らないのは海底湧水(真水)によるものだとの話がありました。「じょうべのま遺跡」では、当時、米など物資の流通に川や海が使われていたそうです。時代はさかのぼり「不動堂遺跡」では竪穴式住居としては大きな集会所の中を見学しました。帰りは黒部川が氾濫しても水の影響を受けない高台にある北陸街道を通りました。
扇状地の「水」が様々な所で重要な働きをしているのを学び、この貴重な資源を大切にしたいと感じた一日でした。龍ノ口用水(6月)、第一分水(9月)や尾ノ沼谷の取水口(11月)の見学と十二貫野用水の全容が分かるツアーになっているそうで、次回が楽しみです。